「神の言葉を、お伝えに来ました。」彼らは間違いなくそう言った。

暑い夏の日だ。変な人間が街を徘徊していてもおかしくないほどの暑さだ。猫までが外出を嫌がるほどの暑さではなく。犬たちが脳天気に少々疲れの出始めた主をひっぱって散歩するほどには涼しくない・・暑さだ。天気予報が雷雨を告げていたくらいだ。届け物やら、町内会やら、ご近所さんのおつきあいやら、思い当たることがあったので、不用意に扉を開けた僕も悪いのだけれど。彼らは言った「神の言葉を、お伝えに来ました。」と。僕の知り合いに、神を名乗るものはひとりもいないから、丁寧にお断りしたけれども。あまり言葉を交わさずお帰りいただいたけれども。そんな彼らの顔を見るだけでも気分が悪くなる。僕は気分が悪くなる。言葉を不用意に使う人々は許せないのだ。言葉を大切にしない者どもは許せないのだ。無口なのはいいのだ。口べたなのも、不器用な人も許容できるのだけれど。むしろ歓迎できるのだけれど。エセ知識人や、なんちゃって学者は・・・・まあ、彼らには何の興味もない。
天気予報は外れた。桜島は今日も元気だった。

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

あかいとり

Author:あかいとり
とにかく様々な場所で自分の領域を主張したい・・そんな想いが私にもあった。ココはそのなごりの場所。陣地。自分自身すらときどき忘れてしまう小さな陣地。

いらっしゃいませ






現在の閲覧者数:


最新記事

googleカスタム検索

カスタム検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

Ads by google