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通信機器や流行り歌が自分を置き去りにして走っていることを,少し前から感じてはいた。

けれども,そのベクトルの先にあるものを信用できずいた。負け惜しみがほとんどではあるのだけれど。
今テレビや僅かながら入ってくるネットの少し過剰な情報は,静かに権威や価値を破壊していく。誰がどこへ行こうとしているのだろうか。
清水昶が小声で叫んでいた。懐から取り出すウイスキーボトルは彼の演出だったのか。君,世界は明るい方へ進んでいると思えるのかい。ばかな学生たちともつきあってくれたかっこいい人物だった。彼のすがたを思った。
総理大臣は偉い,先生は敬わなければ,父親はこわかった。お酒の匂いのする近所のおっさんは,ときどきはまともなことを言ってた。
いま。画面のなかの人物は,虚言しか吐かない。もちろん,すべての人が,ではないけれど。少なくとも情報は正しいとは思えない。
武器のない社会変革ははじまってしまった。きっと,なくなる職業がでる。潰れるお店がたくさん出る。虚飾の信用を失って去る人々が少なからずでる。
にほんのくにの古くからの風習なのに違いない。おぬしも悪よのぉ~とお菓子のソコに小判をしのばせているときはいい。口には出せないから,皆が知っていて知らない演技をしているから「袖の下」だ。それがバレると,別に日本人の倫理観ではそれは決して悪いことではないけれど。バレてはいけないのだ。皆に知れると,バレてしまうと。腹を切るしかないのだ。切腹しなければならないのだ。でなければ中村主水に仕置きされるのだ。
極めて不謹慎ではあるけれど,ぼくは面白くてしかたない。とても楽しい。不謹慎ではあるけれど。
リセットが始まる。いや,もうきっと始まっている。

駆け足で,少し駆け足で,冬が

ココではなくて,少し遠くで冬はもう構えていて。
今年は誰もがあまり期待してはくれない冬はそれでもサンタやクマを寒波や雪を送り込むのだろう。
かれらにとって暖冬も,温暖化も,興味の外だ。
エントロピーの増大・・すでに誰も口にしない。忘れてしまったのだろう。

あついあついあつい・・の夏

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しばらく雨の落ちない暑さの・・・夏だ。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンを観たい。
僕の伝説は,僕の物語の主人公たちはもどってこない。戻ってこれない。語れない。語ることができない。

ひとは誰でも,自分の視野の限界を,世界の限界だと思っている。

ショーペンハウエルを教えてくれた先生と最後にお会いしたのはエレベーターの中だった,クリスマス・イブ。ひとの人生をくるわせるとんでもない爺さんだった。ぼくはまだ,自分の視野の限界が世界の限界だと思っている。
40年たっても成長などできていない。身体はクタクタになっているのに,頭の中はあの頃から一歩も進めてはいないのだ。

空は今日も青かった

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庭の緑はますます色濃くなっていく。季節はめぐっているのだ。
ときは流れているのだ。どちらに向かってなのかはわからないけれど。